スポーツ鍼灸は五臓療法を！
目次
疲労の早期回復
さまざまなスポーツによる全身疲労は、休養を取ること以上に、血行を改善することが重要になります。なぜなら、血液はエネルギーをつくる酸素や栄養を運んだり、体内の疲労物質を排出したりするのに重要な役割を担っているからです。
鍼灸は、固まった筋肉をほぐしたり、運動で乱れがちな自律神経を整えたりすることで、血流を促進します。筋肉に滞っている乳酸などの疲労物質を取り除き、自然治癒力を高めるなどの効果が期待でき、疲れにくく、回復しやすい体づくりに貢献します。
五臓療法による疲労回復
五臓療法とは、背骨沿いの五臓のツボを刺激することで、五臓を活性化させて、自然治癒力を向上させ、回復力を向上させる施術です。肝・腎・脾・肺・心の機能回復や血流回復をする中で、本来の健康な体を取り戻せます。元来故障した箇所は血流が悪くなり、冷えて慢性化していきます。当初は炎症して熱を持ちますが、このときは、患部を冷やして炎症を収めるしかありません。この時期は、患部を施術するよりは、五臓のツボを施術するほうが、炎症も収まりやすいですし、治癒力も増します。また、慢性期は、患部への鍼灸によって、血流を増して回復を促すほうが良いでしょう。
鍼灸で自然治癒力向上にむかわせる
東洋医学では、人間の身体を気・血・水がスムーズに
流れることにより生命活動が維持され、これらの流れが滞ることで
病気になると考えます。そして、局所の症状であっても、
全身を診て、治療も全身的に行います。“全身が元気でないと、
局所を治すことはできない”という考え方です。
つぼ治療は、人間が本来持っている「自然治癒力」を活かし、弱っている部分を回復させる療法です。その代表的な治療法が鍼灸です。
はりやお灸でつぼを刺激することで、気・血・水の流れを整え「自然治癒力」を高め、その人自身がその身体を治すことができるのです。
スポーツ鍼灸施術例
施術担当者：福嵜大和
40代男性、自転車競技で腰を痛め、長年痛みを抱えながら、競技をしていた
1年前に来店、当初は、腰の痛みのみだったが、足の外側面も痛みが生じてきていた。
腰椎の両脇にキツイ筋肉のつっぱりがあり、右の坐骨神経の周辺から右足の外側部へと突っ張りが出ていた。腰部に灸頭鍼をして足をふくらはぎから鍼をしていきながら全身がリラックスできるようにしていき、腰部の動きを確認しながら、灸をポイントにする。痛みは取れていき、ストレッチ方法やセルフメンテナンスを伝え、月3回程度の施術で、良好な状態を維持できている。